柔軟な発想
2024年11月21日
酒造り、毎日続いています。
うちの蔵には麹洗う米洗いの機械はありません。
今,どこのお蔵も米洗いの洗米機を持っているお蔵が多いです。
大きな酒蔵でもよく使われているのはウッドソンの洗米機。

金額も結構高額で100万円ほどするそうです。
お高いわねぇ〜
それに似た洗米機も見積もりしてもらってもう少し安価で買える洗米機も探してはいましたが、やはり10万円はくだらないそう。
今まで来てもらっていた杜氏さんは麹造りのための酒米の洗米は手洗いをしてくれていました。
今年うちの蔵に来られた杜氏さんに酒造りが始まる前に、「うちには10kgずつ洗う洗米機はないので、どうしましょうか,何かそれに変わるものを用意しないといけませんか?」と聞きました。
でも、杜氏さんは「いや,買わなくていいですよ。手洗いしてもいいし」とおっしゃいました。
そんなやりとりをしながから始まった麹造り。
麹を造るための米洗いは限定給水と言って、今までもストップウォッチで計りながらやっていましたが給水率が決め手の大事な仕事です。
昨年まで来てもらっていた杜氏さんのやり方で,水を一旦タンクに溜めておいてそれを一気に流す方法で米洗いの水量を増やすこと。
「これはいいね」と言って取り入れられました。
そして若き杜氏さんが考えられたのはこのような方法。
ポンプで水を送りたくさんの水量で一気に米を洗い、脱水機を持ってないので放冷機に洗い米を乗せて脱水機の役割を果たす方法。

このようにある機材を使って頭を柔軟に発想豊かにいますまでの経験を元に米洗いをされます。

なんでも機械に頼ってやるのではなく、あるものでいかに理想に近い仕事をするかを見事にやってのける方でした。
幾つもの酒蔵で経験を積み36歳で杜氏となってやってこられた強者です。
そんな若き杜氏さんが「今年の蒸米はとてもさばけがよくいい出来だ」と言ってくれます。

この麹は突きはぜ麹という吟醸に使われる麹
素晴らしい麹だわ。
なかなかこんなふうにならない。
私は他の蔵には修行に行けなかったので、できる限り麹室にも入り毎日色々と教えてもらっています。
この歳になって毎日新たな発見にワクワクしながら酒造りを手伝っています。
力のある人は、お金をかけて道具を揃えるのではなく,まずその環境で1番のベストは何かを考えて、創意工夫をする力を兼ね備えている人が真の職人さんなのだと毎日感心して一緒に仕事をさせてもらっています。
新しい発見があるので毎日楽しいよ〜(^^)v
皆さんも今年の新酒、楽しみにしていてくださいね。
うちの蔵は今年の採れたての新米で酒造りをしているのでどうしても12月にならないと新酒は出来上がりません。
今しばらくお待ちくださいね❣️
うちの蔵には麹洗う米洗いの機械はありません。
今,どこのお蔵も米洗いの洗米機を持っているお蔵が多いです。
大きな酒蔵でもよく使われているのはウッドソンの洗米機。

金額も結構高額で100万円ほどするそうです。
お高いわねぇ〜
それに似た洗米機も見積もりしてもらってもう少し安価で買える洗米機も探してはいましたが、やはり10万円はくだらないそう。
今まで来てもらっていた杜氏さんは麹造りのための酒米の洗米は手洗いをしてくれていました。
今年うちの蔵に来られた杜氏さんに酒造りが始まる前に、「うちには10kgずつ洗う洗米機はないので、どうしましょうか,何かそれに変わるものを用意しないといけませんか?」と聞きました。
でも、杜氏さんは「いや,買わなくていいですよ。手洗いしてもいいし」とおっしゃいました。
そんなやりとりをしながから始まった麹造り。
麹を造るための米洗いは限定給水と言って、今までもストップウォッチで計りながらやっていましたが給水率が決め手の大事な仕事です。
昨年まで来てもらっていた杜氏さんのやり方で,水を一旦タンクに溜めておいてそれを一気に流す方法で米洗いの水量を増やすこと。
「これはいいね」と言って取り入れられました。
そして若き杜氏さんが考えられたのはこのような方法。
ポンプで水を送りたくさんの水量で一気に米を洗い、脱水機を持ってないので放冷機に洗い米を乗せて脱水機の役割を果たす方法。

このようにある機材を使って頭を柔軟に発想豊かにいますまでの経験を元に米洗いをされます。

なんでも機械に頼ってやるのではなく、あるものでいかに理想に近い仕事をするかを見事にやってのける方でした。
幾つもの酒蔵で経験を積み36歳で杜氏となってやってこられた強者です。
そんな若き杜氏さんが「今年の蒸米はとてもさばけがよくいい出来だ」と言ってくれます。

この麹は突きはぜ麹という吟醸に使われる麹
素晴らしい麹だわ。
なかなかこんなふうにならない。
私は他の蔵には修行に行けなかったので、できる限り麹室にも入り毎日色々と教えてもらっています。
この歳になって毎日新たな発見にワクワクしながら酒造りを手伝っています。
力のある人は、お金をかけて道具を揃えるのではなく,まずその環境で1番のベストは何かを考えて、創意工夫をする力を兼ね備えている人が真の職人さんなのだと毎日感心して一緒に仕事をさせてもらっています。
新しい発見があるので毎日楽しいよ〜(^^)v
皆さんも今年の新酒、楽しみにしていてくださいね。
うちの蔵は今年の採れたての新米で酒造りをしているのでどうしても12月にならないと新酒は出来上がりません。
今しばらくお待ちくださいね❣️